〇年間研修テーマ
「障害者雇用から学ぶ人材マネジメント」
現在の日本では様々な事業所で人材不足が深刻化しているため、雇用の多様性について考え、より広い目線で人材確保を考えることはこれからの事業経営にとって重要となります。
そこで第2研修室では、高年齢者・障害者・外国人雇用など多様な人材の中でも、長期雇用が見込める障害者雇用に焦点をあてて学んでいきます。従業員が一定数以上の事業所には法定雇用率を守る義務が生じ、その基準も段階的に上がることから将来的にはどの事業所も対象となる可能性があります。また、障害者を雇用する場合は職場環境の整備やコミュニケーションの取り方など様々な課題が考えられます。
まずは、雇用を始めるためのポイントや準備、雇用する際の注意点や雇用した後の流れを関連する機関と連携をとり、他の事業所の事例や新たな制度などの情報提供も含めて学びます。また、特別支援学校とも連携し、障害者就労教育の理解を深めます。そして、職場への適応や定着のためには、従業員からの理解と協力を得ることが必要となるため、日々のコミュニケーションや接し方など、業務指導に支障が生じないよう事業所が一体となり、課題に取り組む手法を併せて学んでいきます。
年間を通して障害者雇用について学びを深めることで、雇用を始めるための手段や手法の理解に繋げ、障害者を実際に雇用する機会がない事業所にとっても自事業所を見つめ直す機会となります。また、障害者雇用の観点から多様性に対する理解を深め、異なる考え方や能力を持つ従業員が平等に仕事に参画し、それぞれが活躍できるための包摂的な職場作りを行うことで、事業所の人材マネジメントの向上に繋げます。
〇研修最終目的
・障害者雇用について学び、自事業所の新たな雇用環境の構築を行う。
・多様性を受け入れるダイバーシティと包摂的な環境を目指すインクルージョンの考えを落とし込み、人材マネジメントスキル向上を図り、組織力の強化や人材育成の一助とする。