〇年間研修テーマ
「大型ショッピングモールとこれからの諫早」
われわれ諫早市の地元企業において、近年の開発事業や将来の計画に関して理解をすることは、中長期的な経営戦略を立てる上で重要です。外環状線開通、県南地区3振興局を集約する県南振興局計画、大手企業の新工場計画など、多くの大規模な計画が立てられており、その中でも長野町の九州最大級ショッピングモール計画に対する関心が高まっています。この計画による変化は近隣の商業施設のみならず県内全体に大きな影響を与え、好機となり恩恵を受ける企業もあれば、逆に脅威となり事業縮小などを強いられる可能性もあります。街全体の人の流れやライフスタイルが変わることで予想外の変化が起こりうることを考慮すると、事業の好転にも悪化にもつながる可能性があるため、どのような業種であっても学ぶべき内容であると考えました。
そこでまずは、情報収集と基礎知識の習得を行い、開発事業についての知識を深めます。しかし、それだけでは変化を予測することは難しいので、視察研修にて、他の地域で同様の計画が実施された際の影響を学ぶことで、諫早市の変化についての手がかりが得られます。既存の大型ショッピングモールが開業される前と後で周辺地域へどのような変化がみられたか調査や聞き込みを行い、実際に生じた事例について学びます。そのような活動を通じて得た情報や専門家の意見や業種の垣根を越えた会員同士で事業展開に活かすためのディスカッションを行い、各事業所が中長期的な経営戦略を立てることの一助とします。
この研修を通じて、変化を恐れるのではなく、正確な情報をもとに変化を予測し適切な対策ができる能力を身につけ、変化を好機と捉えて前向きに成長できるようにします。
〇研修最終目的
・開発事業の正確な情報を把握し、各事業所で将来の変化を予測する。
・中長期的な経営戦略を立て、新規事業の可能性を見出すことや既存事業のブラッシュアップを行うことで、各事業所の発展につなげる。